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【前編:若手経営者編】若手経営者&大学生がホンネで語る「健康経営」の必要性

昨年の秋頃から、大塚製薬は日本青年会議所と連携して、会員企業の健康経営や健康作りのサポートをしています。今年5月には、平塚青年会議所・藤沢青年会議所・茅ヶ崎青年会議所・寒川青年会議所の4LOMで企画した、湘南4LOM合同事業オンラインセミナーを開催(LOM: Local Organization Memberの意)。健康経営について学ぶ機会を作りました。今回のイベントレポートは前半・後半と2編にわけてお届けします。前半では『若手経営者編』としてセミナーレポートとともに、4LMOに所属される経営者2名にお聞きした健康経営の実践例をご紹介。後半では『大学生編』とした特別編で、このエリアの大学に通う学生に対し健康経営に関する印象や考えをお聞きしたインタビュー内容や4LMOが若年層に行った健康経営に関するアンケートの結果についてお伝えします。






湘南4LOM合同事業オンラインセミナーでは、「スタートアップ!ヘルスマネジメント」をテーマに、各テーマの有識者から健康経営初心者に向けた講演が行われました。例えば、血圧や肥満、喫煙習慣、ストレスなど健康関連リスクの項目を上げて、該当数が多いほど生産性損失が高くなり、低リスク層に比べて高リスク層は1.4倍の損失コストとなることを解説。その他、社員が健康であれば、満足度も高くなり、生産性が向上して、企業の収益アップに繋がり、プラスのサイクルが生まれていくといった健康経営のメリットなどについて、図表を用いてわかりやすく紹介されました。


その他、ロコモティブシンドローム※1についてのお話しや、ロコモ予防になるトレーニング方法のレクチャーもありました。
※1ロコモティブシンドロームとは運動器の障害や、衰えによって、歩行困難など要介護になるリスクが高まる状態のこと。





若手経営者が実践。健康経営がもたらす職場環境の向上
青年会議所のメンバーでもある若手経営者も実際に健康経営に取り組み始めているようで、イベント終了後、さらにセミナーに参加されていた2名の経営者の方に実践例についてお話をお聞きしました。





平塚総合法律事務所 代表弁護士 小澤 敦史さん
(公益社団法人 平塚青年会議所 理事長)


私は2018年に独立し、今の事務所を設立しました。男性弁護士4名、女性2名、事務員5名は全員女性の法律事務所の代表を務めています。

元々、私自身もそうですし、社内の人たちもそうなのですが、個人では健康管理は大切であるという意識は持っていたんです。30代後半の社員が多くなり、年齢的にもきちんと考えなければと思っていた頃に大塚製薬さんとのご縁もあって、健康経営に取り組み始めました。

まずは昇降式で座っても立っても仕事ができるデスクを、社内で取り入れました。仕事上、どうしても事務作業が多く、5〜6時間ずっと座りっぱなしということもあります。肩凝りや腰痛など、体が痛くなってしまうので、スタンディングデスクを使えば、その状況を少し緩和できるかなと。実際に作業効率が上がり、評判は良かったです。


また、先日、食生活のセミナーを大塚製薬さんに行っていただき、社員全員でオンライン聴講しました。「これは知らなかった」「食物繊維をとります」などチャットで積極的にやり取りし、好反響でした。まだ社内には体調を崩している人はいませんが、体重や体脂肪などを気にしている社員も多くて、健康的にダイエットすることが病気にならないことだと理解できたのは、とても為になりました。みんなで食事をする際は、どんな食生活なのか互いにヒアリングするようにしていて、取り組みといいますか、そういったことが自然な会話の中で、話せるような雰囲気になっています。

実は私は、今年1月に新型コロナウイルスに感染してしまったんです。自宅とホテル療養で約2週間、会社に行くことができずに、ホテルから指示していたのですが、業務自体はかなり停滞してしまいました。代わりのできない事案を多く抱えている仕事なので、改めて健康の大切さを実感しました。このことは弁護士だけでなく、一緒に働いている事務員にも当てはまります。事案ごと担当を分けて依頼しているので、理解しているのはその事務員だけなんですね。ですので、自ずと一人一人の健康についてもっと気を配らなければいけないですし、まさにこれが健康経営ということなのだと思っています。





株式会社 潤工務店
代表取締役 加藤 潤一さん
(公益社団法人 平塚青年会議所 地域事業連携委員会 委員長)


私は建設業に携わっていて、普段は大工です。新築や増改築、外壁や住宅のリノベーション、塗装工事なども請け負っています。23歳のときからずっと個人事業主でしたが、昨年9月に工務店として法人化しました。まだ社員はいませんが、常に現場には数人の大工に来てもらって、一緒に仕事をしています。

健康経営を知ったきっかけは、日本青年会議所での集まりで、大塚製薬さんが健康経営を推進しているというのを聞き、「健康経営ってなんだろう?」と、興味を持ったんです。高齢化社会ですし、残念ですが大工も若手は少なくなり、年齢層は高いんです。しかし、60歳を過ぎたから辞めるという時代ではもうないと思うんですね。まだまだ健康経営について学んでいる段階ですが、この仕事を長く続けていくためには、これからやっていくことが将来的に大きな結果を残していくのだと思っています。体が資本で健康とも直結する仕事ですし、年齢を重ねるに連れて体力的にもきつくなってくるのは確実です。


まだぼんやりしていて、これが合っているのかわかりませんが、まずは仕組みを作っていくことから始めています。朝早くて夜8時まで仕事をしてしまうこともあり、土曜、日曜に仕事をすることもあります。作業の効率化をはかり、工程を見直すことで、夜遅くまでとか、土曜、日曜に仕事をすることがないように調整をしていく流れをうまく作っていければ、連携してくれる職人が働きやすくなりますし、無理し過ぎないことが、健康にも繋がっていくと思うんです。体を酷使してしまうような状況を回避していくことで、長く働き続けられるのだなと。今後、自分の会社で働いてくれる社員やパートの方にとって良い職場環境にするためにも仕組み作りは重要ですよね。

青年会議所の仲間内でも、健康の話しをします。今、一番気にしているのは体重のことですね。自分も10キロ増えてしまっていて、青年会議所のメンバーもそれぞれが健康管理をしていかなければと切実に感じています。やっぱり60歳過ぎても働いていたいので、健康経営についてはこれからも考えながら、取り組んでいきます。



これから息の長い経営を続けていく、若手経営者にとって、健康的に働くというのは重要なテーマのようです。体調を崩してから気づくことの多い“健康の大切さ”ですが、予防医学の考えをもって健康経営を根付かせていくことも必要であると感じました。次回後半は『大学生編』とした特別編で、このエリアの大学に通う学生に対し健康経営に関する印象や考えをお聞きしたインタビュー内容や4LMOが若年層に行った健康経営に関するアンケートの結果についてお伝えします。





主催:湘南4LOMまちづくり会議(平塚青年会議所、藤沢青年会議所、茅ヶ崎青年会議所、寒川青年会議所)
協力:株式会社湘南ベルマーレ、大塚製薬