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【前編/健康経営編】大宮から全国へ「健康経営」の輪を広げていきた.

企業が健やかに存続していくための「健康経営」に本気で取り組む社長にインタビュー。今回は、2020年に入ってから加速度的に「健康経営」を推進し、社外での活動も積極的に行っている、株式会社デサンの代表取締役・藤池一誠さんにお話を伺いました。





「健康経営」を掲げることで目標が明確に



■株式会社デサン代表取締役の藤池一誠さん
「デザインから携わり、無から有を生むのが我々の仕事。お客様とのコミュニケーションを密に取りながら、一緒に作り上げる作業にやりがいを感じています」

【株式会社デサンを紹介します】
 ・創業/1981年7月
 ・社員数/85名
 ・業界/その他の製造業
 ・主な業務内容/大型特装車両等の舗装、ラッピングバス等のラッピングフィルム製作・施工、看板・サイン等の製作・施工
 ・健康経営をスタートした年/2019年


「健康経営」という名のもとではありませんが、もともと社員の健康を維持するための取り組みは行っていました。創業以来、欠かさず行っている毎朝のラジオ体操がそのひとつ。始業時間になると事務所や工場に放送が流れ、その場で体操をするのが日課になっています。
社員の健康診断受診も100%を維持。2年ほど前からは、勤務終了後、一定時間以上の休息時間を設ける「勤務間インターバル」を導入して個々の残業削減や、有給休暇の取得促進など、働き方の改革にも力を入れてきました。ただ、どれもが単発の施策になっているような気がしており、せっかくなら社員が一丸となって向き合えるような大義名分を掲げたかったのです。



そんな中、2019年の秋に開かれた埼玉県の経済人が集まる懇親会で、「健康経営」に取り組む企業に対し、健康課題の解決に向け「伴走型支援」を行う大塚製薬さんを知りました。そこで伺った話が、これまで私がおぼろげながら考えていたことと合致したんです。
社員がいいパフォーマンスを継続できる会社であり続けるためにも、「健康経営」に舵を切らねばと決意し、大塚製薬さんとコンタクトを取りつつ、準備を始めました。

まずは行動しやすい取り組みからスタート


ここ半年で「健康経営」を加速度的に実行しています。というのも、今年に入って新型コロナウイルスという想定外の世界に直面し、健康に対する危機感が強まったからです。まずは、感染症対策として、社内のケアに着手。アルコール消毒を徹底し、自社の技術を活かして製作した飛沫感染防止対策用のパーテーションをオフィスのデスク周りに設置しました。さらに、電車通勤の社員に対しては時差出勤・時短勤務を実施。出社しなくても仕事が可能な社員にはセキュリティ万全なパソコンを支給し、モバイル&テレワークの環境を整えました。



■デスクとデスクの間に自社製品の「ダンボールパーテーション」を設置

この時期はスピード感が大事だったのでトップダウンで一気に進めましたが、全社をあげて「健康経営」に取り組むにあたり、社内での周知を徹底するべく、大塚製薬さん協力のもと、8月に幹部に向けてオンラインでのキックオフ会議を開催しました。また、社員の目の届きやすい場所に「健康経営」に関する掲示を貼り、日頃から健康を意識できるような工夫もしています。


■社内の至るところに、社員の健康意識を高めるポスターが掲示されている

続いて、社員にも分かりやすく、行動に移しやすい施策として、2020年10月1日より紙巻きたばこを社内全面禁煙(加熱式たばこへの切り替え)にすることを通知しました。
喫煙者からの苦情も覚悟しましたが、今のところまったくありません。どうやら私が思っている以上に社員たちは健康に気を使っており、感度は高いようです。

我が社は平均年齢が36歳と若い社員も多いため、今後は、朝食欠食など食事面での健康課題も解消しようと、福利厚生の一環としてカロリーメイトなどの健康補助食品を社内で手軽に食べられるように各事業所へ自動販売機の設置を予定しています。


大塚製薬の支援を受け、健康経営実践事業所へ



デサンとしての取り組みもさることながら、我が社だけが健康経営をしているだけでは地域の発展はないとの思いもあり、社外での活動にも尽力しています。社内・社外とも、「健康経営」の浸透に向けて本格的に動き始めたばかりのため、現段階での活動のバランスは半々くらいです。

まず社内で「健康経営」を実現するには、社員一人ひとりが持続性を持って“自分ごと化”できる仕組み作りが重要。そのため、上記に挙げた取り組みのほか、これからは様々な課題の改善策を話し合う社内チームの議題に「健康経営」も組み込み、社員の意見を吸い上げていくつもりです。
また、食事はもちろん、睡眠など自己管理の部分をいかに会社としてケアできるか、大塚製薬さんにもアドバイスをいただきつつ健康への意識を浸透させていきたいですね。

社外に関しては、私が所属している、同世代の経営者が集う「大宮法人会青年部」での活動が中心となっています。「大宮法人会青年部」では、2019年に財政健全化のための「健康経営プロジェクト」をスタート。埼玉県の制度を活用するだけでなく、自治体と連携協定を結んでいる大塚製薬さんからも感染症対策や朝食の重要性といった、経営に直結する健康情報を提供いただき、メンバー全員で課題の解決に向け取り組んでいる最中です。

まずは我が社を含む6社が「埼玉県健康経営実践事業所」の認定取得を目指します。そして、順次、認定取得企業を増やしていこうと考えています。さらに「健康社長」のコミュニティーも活用し、ここ大宮から全国へ、健康経営の輪を広げていけると嬉しいですね。

■中小企業庁「はばたく中小企業・小規模300社」を受賞したほか、地域経済に貢献する様々な認証を受けている



社員が思う健康経営

「心も体も元気だと仕事も前向きになれるため、健康経営は非常に良い取り組みだと思いました。紙巻きたばこが全面禁煙になったことなど家庭でも話題にしたおかげで、私だけでなく家族も健康を意識しようという気持ちが出てきました。」(経理・女性社員)




〈プロフィール〉


株式会社デサン
代表取締役社長 藤池一誠
1969年埼玉県大宮(現さいたま)市生まれ。日大理工学部工業化学科卒、日産ディーゼル工業を経て1997年入社。2012年4月1日より現職。2019年6月、中小企業庁「はばたく中小企業・小規模300社」受賞。2020年7月、埼玉大学産学官連携協議会防災ビジネス研究会代表を務めさいたま市イノベーション技術創出支援補助金を活用・製品化した防災機器、「ソナエージ®」の開発者でもある。現在、大宮法人会青年部会長。埼玉ニュービジネス協議会副会長。


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